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2005/11/14
Tarja インタビュー
TARJA TURUNEN FANより、Tarjaとの電話会見です。以下、その概要です。
(Tuomasが『移動の時などもいつも一人で行動しようとしていた』と発言していたことについて)Wishmasterアルバムの頃からバンド全体に成功へのプレッシャーがあった。「もっと成功したいなら、飛行機で移動しよう」と言ったが、誰も同意しなかった。バスの中は喫煙する人、パーティをする人、さらにエアコンなどもあってシンガーとして非常に辛い状況だった。その時は彼らの意見を尊重したが、やはり自分の声を守るために飛行機で移動することを選んだ。
コンサートの時に要望したのは、水、メイクのための鏡、ショーのあとのお茶、(自分でアイロンをかけるので)アイロンとアイロン台、あとは着替える場所、その程度。それは自分に求められるイメージのためだし、自分のイメージを保つため。要望が満たされない時も多かったが、いつも夫が手助けしてくれた。
歌手としてコンサートのあとは喋るのはよくないことで、ゆっくりと休息する必要がある。だからパーティには行かず、休んでいる必要があった。
(バンドのマネージャーは何もしなかったのか、との問いに)みんなに話そうとしてメールを送ったりしたけれど、どうにもならなかった。会話にならないのが問題だった。
レコーディングの時も歌うのは一人で、たまにTuomasが来て歌うのを見ていた。誰も歌に文句を言ってくることはなかった。
自分にとってバンド内の唯一の友人だと思ってた人も、自分がそう思っていただけなのかも知れない。
2004年12月にバンドのメンバーを呼んでミーティングをし、「約束が全く果たされない、もうこれ以上は続けられない」「次のアルバムでNightwish最高のアルバムを作り、それで終わりにしよう」「Nightwishのシンガーとして、世界中のファンに『さようなら、今までありがとう』と言う」と告げた。そしてTuomasにバンドとしてメディアに発表しようと言った。でもTuomasはそれを望まなかった。
Nightwishの音楽にもコンサートにも何ら問題はなかった。Hartwall Arenaでの演奏もみんなに誇れる素晴らしいものだった。そのあとで翌日のパーティについていろいろ言われたが、みんな気でも違ったのかという顔をしていた。そのことについて聞かされていなかったから。結局パーティに行くことはなく、自分がNightwishのシンガーでなくなったことがそこでアナウンスされた。
(いずれTuomasとコラボレートしたり、あるいはまた友人となれる日は来そうですか、との問いに)今まで友人になれなかった人と友人になるなんてあり得ない。
今回のことで夫とはより親密になれたし、愛し合ってる。
今までは常にNightwishを優先してきた。でも今はやるせない気持ちなので、まずやる気を取り戻すことが必要。そのあとでソロ・アルバムの作業を始める。Nightwishでは多くのことを学び、ヘヴィメタルを知ることも出来た。ソロ・アルバムはヘヴィメタルではないけれども、ギターなどメタルの要素と自分のクラシックの要素を入れたものにしていく。是非みんなに聞いてもらいたい。
まずは自分のクリスマス・ツアーもあるし、来年はフィンランドでオペラ・フェスティバルもある。計画は来年以降。
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“Highest Hopes - The Best Of Nightwish” トラックリスト
ベスト・アルバム“Highest Hopes”日本盤のトラックリストです。今回日本向けに発売されるアイテムは3枚組で、ヨーロッパ向けに発売されたDigibookバージョン(写真はDigibookジャケット)と同一の内容のようです。
DVDは日本語字幕付き。限定盤。ボックスコレクション。
- Disc 1 (CD)
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- Wish I Had An Angel
- Stargazers
- The Kinslayer
- Ever Dream
- Elvenpath
- Bless The Child
- Nemo
- Sleeping Sun [2005 version]
- Dead To The World
- Over The Hills And Far Away
- Deep Silent Complete
- Sacrament Of Wilderness
- Walking In The Air
- Wishmaster
- Dead Boy's Poem
- High Hopes (Pink Floyd cover) [Live]
- Disc 2 (CD)
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- The Wayfarer
- Come Cover Me [Live]
- Dead Boy´S Poem [Live]
- Once Upon A Troubador
- A Return To The Sea
- Sleepwalker (Heavy Version)
- Nightquest
- Lagoon
- Disc 3 (DVD)
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- She Is My Sin [Live]
- Dead To The World [Live]
- The Kinslayer [Live]
- Over The Hills And Far Away
- Sleeping Sun
- Walking In The Air [Live]
- End Of All Hope [Live]
- 10th Man Down [Live]
- Sleeping Sun [Live]
2005/11/13
ベスト・アルバム“Highest Hopes”日本盤発売決定
ベスト盤“Highest Hopes”がユニバーサルより発売されるが決定したようです。内容はまだ不明ですが、CD+DVD、限定盤、ボックスコレクションとのこと。発売日は2006年1月25日となっています。
HMVで予約が始まっていますのでチェックを!
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2005/11/11
Tarja記者会見が行われる【追記】
本日Tarjaの記者会見が主要テレビ局・ラジオ局の記者60人を集めて行われました。記者会見の模様がオンラインで公開(FlashとReal)されていますが、全てフィンランド語です。
- Tarja Turusen tiedotustilaisuus 11.11.2005
- Tarja: Olin jo kertonut jättäväni Nightwishin
- Turunen oli jo päättänyt lähteä Nightwishista
【追記】記者会見の概要です。まず、この日に記者会見を開いた理由は、あまりにもショッキングな出来事で気持ちの整理がつくまではとても喋る気にはなれなかったという内容から始まりました。
- (今までのNightwishについて)Wishmasterアルバムがリリースされた頃、バンドは解散寸前になっていた。
- 休む間もなくライブを繰り返していたことでバンド内が混沌とし、バンドがビッグになるにつれて互いの会話も減っていった。
- その頃、自分と他のメンバーのバックグラウンドに大きな隔たりがあることも分かった。
- しかしバンドのメンバーは自分がどのような歌手であるか理解してくれていたと信じている。
- Tuomasがバンドに行き詰まりを感じ、解散させる可能性があることは、友人を介して知った。
- 結果的には、Samiを辞めさせ、そのほかの問題も解決することに成功した。
- これらの話はどれも本人から聞かされたことはなかったので、話し合いを行ってバンド環境を整備することになった。
- 重要なことは、お互いに音楽に集中出来るように望んでいたこと。
- その課程でTuomasは頼れる友人を見出し、やがてその人が現在のバンドのマネージメントを行うことになった。その一方でTarjaは夫を頼るようになっていった。
- 公開書状で金の亡者のように書かれているが、チャリティではないのだから金銭を得るのに問題があるはずはなく、バンド全体で公平に金銭を得るべきだと考えていた。
- また、単に歌ってお金が得るのが大好きなだけだとしたら、他にもっと良い誘いがあった。
- 飛行機内で「いつかわたしもNightwishを辞める」と突きつけたという件は、その時頭に来ていて血が上っていたこともあり、真意ではなかった。どんなバンドでもメンバーが脱退していく可能性はあるということを言いたかった。
- ただし、次作のアルバムとそのツアーで脱退するつもりであることを告げたのは本当。
- (レコーディングの際もリハーサルに来なかったと言われている件)Nightwishは結成当時からそういうやり方でやってきていたし、リハーサルの段階で来るように言われたことは一度もなかった。
- その代わりあらかじめ貰ったデモ・テープを使い、レコーディングに備えて家で練習していた。
- 飛行機を要求した件も、バスの中では眠ることが出来ないので飛行機のほうがよかっただけ。
- ファンを軽んじたことは絶対にない。
- (オスロでコンサートをキャンセルしようとしたという件)既に他のプランを立てたあとでコンサートの件について知らされた。
- 充分な休養が必要であったし、そうでなければ声を失いかねなかった。
- コンサートはキャンセルしなかったし、ノルウェーのファンも他の国のファン同様に大切な存在。
- 夫を責めるのは全く理解出来ない。バンドのメンバーにはそれぞれテクニシャンがついており、自分にとってのそれが夫である。
- 例えばコンサート中に着替えを行うプライベート・ルームの手配なども夫がやってくれていた。
- 解雇されたという事実はとても悲しい。
将来はヘヴィメタルも含め様々な要素を取り込みながらソロ・キャリアを築いていくそうです。また、これからのNightwishを楽しみにしており、ライブも見に行けたら!、とも語っています。
また、14日月曜日にはドイツにて世界向けのインタビューも行われる予定です。
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2005/11/09
Tuomas インタビュー
ドイツの雑誌Orkusに掲載されたTuomasとのインタビューです。以下、その概要になります。
今回の決定は今までで最も難しいものだった。
Nightwishは単なるバンドではなく、大きな家族のようなもの。音楽、友情、そして共に旅をしそれを楽しむような精神的な繋がりをもっている。それをみんなにも分かって欲しい。 しかしTarjaの価値観やアティテュードは我々からどんどん遠ざかっていった。
この決定に至った理由はひとつではなく、様々な要因がある。彼女のバンドに対する考え方、目標、価値観、次のアルバムを最後にしようとしたこと、ツアーはやりたくないと言ったことなど。
今は苦痛と希望と安堵が入り交じった気持ち。このような終焉は、バンド全体にとっても、もちろんTarjaやファン、その他全員にとって悲しいことだ。 しかしこの傷は時が癒してくれると信じている。人間関係は、この件を見ても分かるように人生で一番難しいもの。醜い離縁だ。
Hartwall Arenaのギグは今までで一番難しいものだったが、全てを忘れて臨んだ。演奏、アリーナ、ビジュアル・エフェクト、そしてファンのみんな、数多くの夢が叶い、全てが最高のものになった。だが、初めてステージで涙を流してしまった。様々な理由で。
公開書簡は3週間前に書いた。その時DVDに“End Of An Era”と名付けるのがふさわしいと思った。
(何故ツアーの余韻も楽しまないうちに手紙を渡したのか。少なくとも翌日で良かったのでは。と言う問いに)彼女にはインターネットで目の当たりにするよりも、直接手渡したかったから。最後の夜を、彼女の喜びを奪いたくなかった。付け加えるなら彼女もパーティに来て欲しかった。しかし、彼女はライブ終了直後、その日の内にアルゼンチンへ行こうとしていた。そして手紙を渡し、抱きしめ、明日読むように告げた。
このようなやり方をしたのには多くの理由があり、様々な説明の仕方がある。これ以外の方法はあり得なかった。みんなに言えることは、「私を信じてくれ」というだけだ。私の判断は正しい。もしTarjaの脱退を「意見の不一致」などと発表したら、巷は噂で溢れかえり、来年に至ってもインタビュー漬けになっていただろう。Tarja側からアクションがある可能性もあったが、まず自分たちから真実を明らかにしたかった。
お互いに1年ほど会話をしていない。何度か話そうとしたが悪夢だった。彼女は、まず目を開くことが必要だ。自身のために、事実をはっきりと理解するべきだ。話し合いによって解決するようなことではない。彼女は自分自身で全てを行っていた。彼女と会うのはショーが始まる15分前。インタビューに答えることもなく、サウンド・チェックに現れることもない。ショー直前に完璧にドレス・アップした姿を見せ、ショーが終わったら車に直行してホテルへ行ってしまう。これでは話すこともままならない。次に会えるのは次のギグの時だけだ。
彼女は私たちと旅をしたがらなかった。バスや車での移動をしたがらなかった。一緒に食事もしようとしなかった。彼女も最後の数ヶ月間はインタビューに答えた。そこで自分のソロ・キャリアのことや、Nightwishは自分のやりたいことではないし、自分の声でも自分の音楽でもないと語っていた。そのような言葉に大変傷つけられた。結局彼女はゲスト・ミュージシャンに過ぎなかった。
あの手紙に個人的なことを書いていたとは考えていない。最初はもっとパーソナルなことを書いていたが何度も何度も書き直した。夫を引きずり込んだと非難されているが、夫として批難しているわけではない。彼自身はとても思いやりのある、見事な人間だ。だがマネージャーとしての彼が全ての元凶。何故私たちがこういう道を選ぶことになったのか、みんなに理解してもらいたくて話している。
これはジョン・レノンとオノ・ヨーコの話に似ている。わたしとTarjaの間にある巨大なアルゼンチンの壁のせいで近づくことさえ難しかった。彼女にメールを送ってもSMSと送っても返事は英語。Marceloからだ。
アメリカやオーストラリアのギグを、会場が小さすぎる、チケット代が安すぎる、と言ってやりたがらなかった。それが彼女のアティテュードだ。「わたしにはもうNightwishとしてのキャリアは必要じゃない」「いつかバンドを辞めるから」この言葉を聞いた時、背筋が凍った。彼女は古くからの友人だが、そんな人間だったとは。それが彼女のバンドに対する姿勢だ。信じられない。
シンガーを失っただけではなく、一人の友人も失ってしまった。
手紙を読んでもらえば、彼女への怒りではないことは分かって貰えることと思う。彼女を憎んでいるのではない。最後の1年間は憤然としていたし、今もそうだ。とても悲しいことだし、がっかりしている。私の知っているTarjaではない。他の誰かのようだ。
ショックを受けているとTarjaが語っていたのに驚いている。物事は悪い方向へ向かっていたし、彼女もそれを分かっていたと思うが。
Tarjaがなぜ交代することになったか、それをファンに理解して欲しくて手紙を書いた。NightwishがTarjaのバンドで、Tarjaが全ての曲を書き、インタビューも全てTarjaの言葉だと思っている人がとても多い。しかし1時間半のステージ以外での彼女の貢献は、この1年なかった。だが、彼女を責めることはない。
それでもロードを続けて来られたのは、お互いに支え合ってきたから。バンドは本当に緊密になった。クルーやマネージャーも含めて一つの大きな家族で、このツアーは一番の時間を過ごせた。
(あなたはNightwishの魂だが、Tarjaの声はバンドの顔だった。背を向けるファンは多いのでは、との問いに)それには逆らえない。そういうファンは多いだろうが、それを批難することはない。TarjaはNightwishのイメージを作り上げたが、バンド全体でNightwishだと理解してくれる人が多いことを願う。Tarjaは間違っていなかったし、実際に上手くいっていた。これは一つの時代の終わり(end of an era)であり、新しい時代の始まりとしたい。
バンドの未来や、シンガーが見つからないことへのおそれは感じていない。素晴らしいシンガーが見つかることを確信しているし、新作への自信もある。最大の関心事はTarja自身とバンドのメンバーがこの状況にどう対応するか。Onceはミリオン・セラーになったが、自分自身は10万枚しか売れなくてもどうでもいいから。
この記事へリンク Tuomas インタビュー
2005/11/08
Once Notebook / Off-Tourbook 2005取り扱い中!
Once Notebookは世界で唯一のアルバム“Once”公式解説書(英語)! 現在予約受付中で、注文済みの分は今週中に発送だそう。この本はハードカバーで、内容は以下。
- アルバム“Once”のライナーノート。
- アルバム“Once”全曲のギター・タブ譜。
- Tuomasによる全曲紹介。
Off-Tourbook 2005は2004∼2005年Onceツアーの未発表写真、メンバーによる手記やインタビュー、さらに世界中のファンとの写真を掲載した全28ページのツアーブックです。
以上2冊がNightwish-Shop (Nwshop.fi)で取扱中!